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| Locandina | Fotobusta | Japanese Poster |
| 【ストーリー】 テキサスの腕利き保安官バート(フランコ・ネロ)は、幼いころ父を殺したシスコ(ホセ・スアレス)を連れ戻し、裁判にかけさせるため職を辞して、弟のジム(コレ・キトシュ)とともにメキシコへ旅立つ。 国境を越えた二人は、権力者となっているシスコの手下ミゲル(リビオ・ロレンツォン)らの妨害に遭うが、何とかシスコとの会見に成功。しかしバートは、ジムがシスコとバートの母に生まれた子供だとの事実を突きつけられる。 ジムをシスコの元に残し、単身テキサスへ戻るバート。だが、弁護士フェルナンデス(ルイジ・ピスティリ)に率いられた反シスコ派の革命軍と合流すると転身、シスコ邸へ向かう。 監禁されていたジムは、農村からシスコ邸に連れ出された娘(エリザ・モンテス)の助けで、脱出を試みるが失敗。娘は射殺される。そこへシスコ派と革命軍の激戦をかいくぐったバートが到着。シスコと対峙するが、ジムはシスコの手下のライフルに倒れる。怒りに燃えるバートは、奪ったライフルで手下の腹をめった撃ちにして片づけた。「もし、テキサスに帰ったら……」を最後の言葉にジムは絶命(原題の「Texas,addio.」はここのシーンから取られた)。中庭でシスコと決闘したバートは、敵の手足に何発も銃弾を撃ち込むと、もがく相手にとどめの一弾、父の仇を討つ。弟の亡骸とともに帰郷するバートの背中に、ドン・ポウエル歌う哀愁あふれる主題歌がかぶさりエンドタイトル。 【解説】 当時売り出し中だったフランコ・ネロが、若さに任せての怒りの演技爆発。それだけでカッコいい一作です。墓穴を掘るスコップを投げ出して、キトシュと二人で悪党を皆殺しにする「荒野の墓掘り殺法」。酒場でメキシコ悪党を、背面撃ちから始まってスマートに皆殺しにする流れるようなガンプレイ。シスコ派と革命軍との戦いでは、後に「ガンマン大連合」でネロのマカロニアクション様式美の頂点を迎えるライフル腰だめ連射を存分に披露します。さらに拳銃弾一発で三人を落馬させるマカロニ殺法は、ある意味「真昼の用心棒」以上でしょう。その合間に、あのブルーの瞳がアップで映し出されると、観客は彼の魅力に引き込まれます。つくづくスターとはこういうものだ、と思います。 オープニングタイトルから、銃弾が無尽蔵に詰まった回転式拳銃同士とは思えぬ、二人のガンマンの派手な撃ち合いにゾクゾクさせられます。アクションの途中でストップモーションがかかるタイトルの処理は、「荒野の死闘」などでおなじみのマカロニオープニングの一手法。直後にネロが登場するテンポも快調です。監督のフェルナンド・バルディは「皆殺しのジャンゴ」のメガホンも取っていますが、役者の存在感が、ネロとヒルではまるで違うことがよく分かります。ちなみに本作の撮影監督は、その後「風来坊」をヒットさせるエンツォ・バルボーニ(E・B・クラッチャー)。自分で書いたトリニティの脚本を示しながら、ネロに出演を迫ったのもこのころでしょうか。 ネロに比べると、ほかのキャストは低予算マカロニらしく貧相です。ジム役のコレ・キトシュは印象が薄く、しばらく本作を見ないとすぐに顔を忘れてしまいます。マカロニではピーター・リー・ローレンスら一部を除き、こういうヤサ男俳優は大成しませんでした(ローレンスが「大成」したか、については議論もあるでしょうが)。ミゲル役のリビオ・ロレンツォは、ローマ史劇に出演していたそうで、マカロニ出演は自然の流れですね。前半では、水筒の栓を抜く度に部下に農民を撃ち殺させる残酷趣味の持ち主だったのに、最後は「妻子をシスコに殺され寝返った悲劇的経歴の男」になっちゃって、悪いのは全部シスコにしてスクリーンから消えます。マカロニだから、これでいいのだ。 ところが、ストーリーが進行するにつれ脚本上、悪の要因を一人でかぶっていく大悪人シスコのホセ・スアレスが、またちっとも強そうで悪そうに見えないのが困りもの。クライマックスで、大事な息子として引き取ったジムに銃を向けるなど、キャラも錯乱しています。前髪ボブで大きな目玉のエリザ・モンテスは、出演するだけで、「ああ、今低予算のマカロニ見てるんだなあ」と、うれしくなる女優です。本作でも「地獄から来たプロガンマン」同様、悪党に背中から撃たれて絶命。クレジットは三番目なのに、何の見せ場もなく死んでゆくマカロニ女優の悲哀が死に際に漂います。 【音楽】 アントン・アブリルとドン・ポウエルの共作になる主題歌は、ギターのアルペジオに乗って静かに始まるシャンソン調。ところが、Bメロで突如マカロニ節が全開になるとんでもない曲です。しかし、このとんでもなさは、単純な構成の中で起承転結をはっきりさせる絶大な効果を上げています。日本でもファンの人気が高いナンバーです。ドラマでも、この変奏曲が嫌というほど流れますが、アレンジもよく臨場感を生んでいます。ただ、バートを自宅に招き入れたシスコが、パイプオルガンでこの曲を弾くのだけは勘弁してもらいたかったですね。笑えます。ジョンビーニみたいにバロック調にするとか工夫してほしかった。 |
| PINGUINO |
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| Fotobusta |
9/09/2000