1年生では、夏休みに親の職場見学をし
たり、親の職業観を聞いたりする活動が位
置付けられている。また冬には生徒が運営
委員を務めて、地域のさまざまな職種に携
わる方々を招き、「職業セミナー」を開催
している。この講師も保護者が積極的に務
めている。美容師・犬のブリーダー・大工
さん・ボランティア活動の推進者などな
ど。子どもたちの学習活動のためなら、ほ
んとうにたくさんの保護者・地域の方が応
援してくださる。

 2年生では、勤労体験学習を実施してい
る。昨年度までは2日間だけだったが、学
校側から貴重な体験だけに、2日間では惜
しい、せめて5日間、しかも体験先の選定
や交渉も含めて、ぜひ親子で話し合って進
めさせたいとの意向が出された。確かに、
子どもたちの将来を見届けるのは親の責務
である。進路について、子どもと正面から
向かい合って話し合う場をもちたい。
 本年度は、その初年度ということで、学
校側からの2年生保護者への説明・依頼と
いう形だけで進められたために、実際に保
護者が体験先に依頼に行くというケースは
20%程度にとどまり、多くの生徒は学校
側でリストアップしてくださった体験先
に、自分で交渉するということになった。
 しかし、これでは寂しい気がする。来年
度は、PTA総会や学年保護者会で、親の
責任としてやっていこう、この学校行事を
PTAとしてバックアップしていこうとい
う機運を盛り上げていきたいと考えている。

4.評価と今後の課題
 地域の特性と目頭で記した活動の基本的な
構えが長い間受け継がれてきたことで、本校
のPTA活動は、地道ながら大きな成果をあ
げてきていると評価したい。特に、子どもた
ちの生活の大半を占める学校にまずは足を運
び、子どもたちの姿をしっかりととらえるこ
と、そして、その子どもたちの学びのために
は、できる限り労を惜しまないこと、それが
PTAの大きな役割であると思う。
 体育大会での綱引きの歓声、その後の昼食
会で交わされる会話、資源回収で親子で流す
汗、職業セミナー後、「由紀ちゃんちのお母
さんてすごいよね。」ということばに目を細
める子どもの表情。私たちの子どもはまだま
だかわいい。
 もちろん、課題がないわけではない。親の
世代が交代するにつれ、さまざまな価値観が
ぶつかりあって、今までの同一歩調がとりに
くくなってきていることは事実である。また、
地域の特性として、よそから転居してきた
人々への思いやりに欠ける面もある。
 しかし、どんな時代にあっても、私たちは、
私たちの手で責任をもって子どもたちを育て
ていかなければならない。そんな時、同じ立
場の者同士が弱音をはきあい、手を携え合っ
て、子育てをしていく、それがPTA活動の
原点である。「みんなで肩寄せ合って地域の
子どもたち全員を見守っていこうよ。」そう
呼びかけながら、これからも楽しく活動を進
めていきたい。