学校訪問

 
 一宮市では、毎年市教委による学校訪問が行われている。ところがこの学校訪問には、様々な問題点がある。
 (1) 諸帳簿点検と称して公簿でもないものまで公簿扱いして提出を求めている。例として、成績の控えがある。しかし、この成績控えは、公文書には当たらない。
 教育学者の兼子 仁氏も「教務手帳・指導手帳は、教員が職務上作成し利用する文書にはちがいないが、その利用・保管が作成者教員の個人的範囲にとどまっている限り、情報例の対象となる「公文書」には当たらないと解される。現に、中学校平常点算出資料の公開請求を拒否してよいとした札幌市公文書公開審査会答申(平4.1.6)によって「教員個人メモ」であることが認められている。」と述べている。
 
 (2) 教科等指導員なる教師が朝から来校し、学校の中を見て回っている。99年度の対市教委交渉で「教科等指導員が現場へ来て指導できる法的根拠を示せ。」と問いつめたところ、なんら法的根拠のないことが明らかとなった。
 2000年の対市交渉でも、「設置当時の市教委の通達を探している。」との回答であった。
 このことからも明らかなように、教科等指導員なる教師が朝から学校へ赴き、まるで指導主事のごとく振る舞うことは、法的根拠のない行為である。百歩譲って勉強しに来たとしても、午後から行われる指定研究授業の時間のみであり、その授業を参観し、一教師として発言が許されるのであり、そこで指導助言などできないのである。
 この点について、市教委は、「(教科等指導員は、指導助言する権限はないし、一参加者として勉強させてもらっているだけである。」と回答している。
 ところが、現場では、指定研究教科と無関係の教科等指導員が来校することも多々あり、そのうえ、指導助言を行っているのである。また、その教科等指導員の出かけた学校では、その教師の授業をだれかが代わりに行わなければならないのである。
 
 (3) 本来学校の施設の管理は、市教委が行わなければならないのに、学校の○○の整備ができていないなどのクレームをつけていく。修理しなければならないのは市教委など行政の責任であるのにその責任を現場に転嫁している。