○環境(ごみ・省資源・リサイクル・エネルギーなど)
2000年2月20日(日)午前
○医療・福祉(少子・高齢化対策・保育・医療・健康づくりなど)
2000年2月20日(日)午後
○教育・文化(生涯学習・スポーツ・学校教育など)
2000年2月26日(日)午前
○産業・中心市街地など(活性化策・土地利用・産業・交通など)
2000年2月26日(日)午後
会場 一宮地場産業ファッションデザインセンター
参加資格 市内在住・在勤の中学生以上
申し込み 電話で市企画課へ
市教組の組合員4名も26日午前の「教育・文化」のテーマに参加して、谷 一夫市長に教育現場の要望を話しました。

発言者 徳田 清孝
私は30年間市内の教員を務め、小学校1年生から、中学校3年生まですべての学年を担任してきました。その中で感じたことを述べたいと思います。
ご存知のように市内では今、不登校の児童・生徒が200名以上もいます。子ども本人・親の苦しみを考えれば放置できる問題ではありません。その他、児童虐待、非行、いじめ、学級崩壊、教師が生徒に殴られ入院した事例もあります。これらの問題が起きてくる原因として私は次の3点を指摘します。
第1に低学力の問題です。義務教育だというのに学年が進むにつれ授業が分からない子ども達が増え、一宮の中学では実に3割の子ども達が授業を分からないと答えています。これは全国的に言えることで、現在の指導要領に問題があります。
第2に教師の忙しさの問題です。私が教師になったばかりの30年前、学校での時間はゆったりと流れ、分からない子は授業後、残して教えることが出来ました。今ではそのような時間はとても生み出せません。なぜなら用務員がパートになり、校内の修繕や花の世話などが教師の仕事となっています。また現職教育や会議などで時間が取られています。出張で何人もの教師が授業後出かける事もよくあります。子どもに寄り添い話を聞いてあげる時間が不足しています。
第3に家庭の問題があります。給食費が払えない家庭、両親の不和や離婚。さらに、問題なのは普通の家庭であっても教育力が低下してきていることです。それは単にしつけの問題にとどまりません。親子のコミニュケーションが不足し、サイレントベビーを初め、精神面から視力障害が現れる子どもも出てきています。
第1の問題に対して指導要領は2002年から新しくなります。市のカリキュラムが検討され移行期のものが出されましたが、土曜日がすべて休みになるという状況の中、基礎基本が本当に保証される内容とは思えません。総合的な学習の時間が新設され、特色ばかりに目が行き、今以上に低学力の子どもが増えはしないか心配です。何が基礎基本なのか明確にし低学年からのカリキュラムづくりが必要です。
第2の問題に対しては市独自で色々対応がとれると思います。
集金を金融機関の口座引き落としにするのもそのうちの一つです。手数料がネックになっているのですから、市が公金と同じように扱えば5円の手数料ですみます。他の市町村では口座引き落としの学校が増えていますので出来ないはずはありません。
第3の問題に対しては、「家庭が大切です。しっかりしなさい。」というだけでは解決しません。啓蒙活動も大切ですが、個々の事例にきちんと対応し具体的なアドバイスや専門家による指導が必要と思います。もちろん、現在でも児童相談所に相談したり、カウンセラーを紹介したりするのですが人員が不足していますし、一機関では解決が困難になってきています。そこで、行政が複数のカウンセラーを配置し、児童相談所・保健所・医者・弁護士・教育研究者等の教育ネットワークを作るべきではないでしょうか。そして、個々にどこに問題があるかを把握し、対処出来るシステムを作る必要があると考えます。
その際大切な事は、ネットワークを取りまとめる機関が学校から独立した第三者機関として機能する必要があるでしょう。
いろいろ述べましたがこのような機会を作られた市当局の姿勢に敬意を表すると同時に、要望が実現する事を期待しまして発言を終わります。


〇教育・文化(生涯学習、スポーツ、学校教育)2月26日午前10時から正午まで
一宮地場産業ファッションデザインセンター 4階視聴覚室
40人学級で大変です。先生を増やして!
用務員・市費事務職員の確保を!
大 矢 哲
本市の小学校に勤めている一教員として、教育を支えている「人」の面で、
二点発言させていただきます。
一つ目は、学級の人数のことです。
私の担任している3年生は3クラス共、現在40名。しかし、今のところ来年度4学級になる見通しはありません。教室の後ろまで、机・いすがぎっしりと並び、おまけに冬場でストーブを入れたので、身動きできない状態です。授業中、一人一人に声を掛けたり、学習状況を把握したいのですが、思うようにできません。人数が多すぎて、一人一人に十分な指導が行き渡らないのです。
さらに、子ども達の問題が拍車をかけています。授業中に立ち歩く子、すぐに暴力を奮ってしまう子、無気力で声を掛けないと何もできない子、嫌なことがあるとすぐに体調不良をうったえたり学校を休んでしまう子等々。今、全国で明らかになってきている子ども達の変容が、一宮でも、私の学校でも見られます。
こんな時、せめて学級人数がもっと少なければ、子ども達一人一人に力を注げることができるのにと思います。問題のある子ども達にも、余裕をもって対応できるのにと思います。
30人学級が理想です。財政的に無理ということなら、ひとまず、35人学級から実現できないでしょうか。市がリーダーシップを取って(まず市の財政で)県を動かしていただきたいと思います。
私の学校では、1年生も40人のクラスです。保育園や幼稚園を上がってきたばかりの小さい子ども達が、あの狭い教室に40人もいて、それをたった一人の教師が指導にあたっている姿を想像できるでしょうか。新学習指導要領が掲げている「生きる力」を伸ばしたり、「
個性を生かす教育」を実現できるでしょうか。最低1・2年生だけ、もしくは1年生だけでも、まず市の財政で30人学級または35人学級を実現していただきたいと思います。
二つ目は、学校で活躍してみえる市費事務職員・用務員のことです。
学校では、校長・教頭・教諭・養護教諭・県費事務職員・市費事務職員・用務員とそれぞれの分野で仕事を分担しています。外からは見えにくいかもしれませんが、今の子ども達の指導が難しくなっている中で、どの職員が欠けても機能しなくなるほど、密接に関わって子ども達を支えているのです。
今、用務員のパート化が進み、市費事務職員までそうしようとしていることに、大きな不安を感じています。用務員・市費事務職員両方のパート化は、他の市にも例のないことです。集金事務を初め、どれだけ現場が助かっているか分かりません。パート化されれば、そのしわ寄せは、学校の職員にかかり、ひいては子ども達にかかってくることは必然です。教員には、昼休みも休憩もありません。子ども達に何かあったり、子ども達に求められればすぐに対応しなければなりません。放課は、学年で打ち合わせをしたり、授業の準備をしたり、印刷したり、ノートを見たりなど仕事をしながらお茶を飲める程度です。事務職員や用務員に支えられてこそ成り立っている職場です。
学校教育の現場へのリストラは、学校運営を難しくし、子ども達への指導を手薄にします。学校現場の実態をつかみ、計画の変更をお願いします。少なくとも、用務員・市費事務職員両方のパート化だけは、避けていただきたいと思います。
一宮の明日は子ども達にかかっています。ここにこそ、充実した人的保障が必要です。具体的な種をまいていただきたいと思います。よろしくお願いします。
<感 想>
熱気ムンムン! 教育・文化へのロマンから切実な問題まで、32名もの幅広い層(老若男女)の参加者から次々と意見が出され(傍聴者も多数)、予定の時間を、大幅に延長するほどでした。文化施設の充実、とりわけ、図書館の改善を希望する意見が多かったです。印象的だったのは、中学生が4人参加し、夢や要望を語ってくれたことです。未来の一宮を担う子ども達も参加してのまちづくりという感じで新鮮でした。


2月26日(土) 午前10時〜正午 一宮地場産業ファッションデザインセンター
(30人余の人が3分〜6分ずつ意見発表をしました。)
わたしは小学校の教師をしています水谷 忠二と申します。
私は、一宮市あるいは教育委員会は、住民・市民と直接向き合っている現場の職員の生の声を聞いてほしい。聞く場・システムを持ってほしい。そして、現場の職員を応援するという立場に立ってほしいということについて話したいと思います。
この前の11月、私の勤めている学校でたいへんがっかりしたことがありました。その日は年に一度の学校訪問ということで、市の教育委員会から何人かの先生方が学校の施設と授業を見に来られました。そして、その日の最後に、全職員に対して、教育委員会の先生のお話がありました。そのあと、私は、「教育委員会として、この学校の施設・設備について改善の措置をとりたい、ここを直したいと思われたことはありますか。」とおたずねしたら、しばらく考えてから、「ありません。」と返事されました。それを聞いて、たいへん残念に思いました。市全体の指導的立場にある人が、学校の中を一日中回って何もないというんですからね。学校からは、毎年、4月と9月に施設・設備の改善してほしいことが教育委員会に出されています。私の勤めている学校の場合15・6だったと思いますが、先生方の声をもとに出されています。それを見ていただけば、この学校で困っていることの一端がわかるんです。
発想を変えていただきたい。学校に出かけるのは、現場を応援に行くのだという立場へ。
例えば、先ほどの学校訪問の日の最後には、先生方への事細かい指示と注意がされるといいましたが、教育委員会の方はその全体会を時間いっぱい話さないで半分でやめる。そして、残り半分を現場の先生方の話を聞く時間にすればいいんです。一方的にしゃべりまくるやり方では、現場は改善されません。学校はなかなかよくならないと思います。上に立つ人は下の人を前にしたら、自分の話を半分にして下の人の声を十分聞くようにする事が大切だと思います。現場には、現在、ベテランの教師がいっぱいいます。その人たちの経験と知恵を生かせばいい仕事、いい学校ができます。今は、そういう時代でもあると私は思っています。
ベテランの先生、「中高年」といいますと、すぐリストラという声が聞こえてくる時代ですが、そうではないんです。「中高年」というのは蓄積された経験により、知恵と工夫の固まりなんです。
また、学校の施設管理者は一宮市長さんなのですから、学校にやってきた教育委員会のみなさんには学校施設管理者の代理としての役目があるはずです。また、教育委員会の仕事として教育条件整備の仕事をすることは法律の中にはっきりと決められています。だから、教育委員会としてこの学校の施設・設備の直すところはどこか。何を修理、あるいは改善したら先生方の教育活動を応援できるのかなどを見るという立場で学校を訪問していただきたいと思うのです。
さて、私自身は、学校から修繕を申請している中でも、特に線路沿いの金網のフェンス(高さ1メートルほど)の修理をしていただきたい。このことは切実です。子どもの安全にとって大切なことで、前々から問題になっているのです。フェンスの一部に乗り越えて線路内へ子どもが出入りした形跡があるので、先生たちが竹を立てたりしていますが、50メートルほどもあるものですから、子どもは、また違うところから乗り越えるのではないかと心配です。運動場の南のはしにあるこの線路沿いのフェンスの付近は、大きな木がいっぱいあって、子供たちにとって楽しい遊び場になっています。同時に、子供たちが生活科や理科の勉強のときに自然観察をする大切なところでもあります。子どもは大人の思いも寄らないことをいろいろやってくれます。そのことが時と場合によっては教育上いかに大切かみなさんご存じの通りです。ですから、古いフェンスを取り払って思い切って高くしてほしいのです。
たとえば、そんな話が学校訪問の時にじっくり話し合いができたらいいなあと思います。学校の中には、話し合うことや相談しあって知恵を出し合うことがいっぱいあります。くりかえしますが、学校訪問をはじめとしたいろいろな場で、現場の先生方の声を聞くシステムを網の目のように作っていただくこと。また、施設・設備の改善すべきところをよく見ていただいて、一宮市や教育委員会は現場を応援する立場に立っていただきたい。これが時代の求めるものにこたえる第一歩だと思います。本日の会もその第一歩になると思い参加しました。これで、私の話を終わります。ありがとうございました。
付け加え: 「豊島図書館の団体貸し出しの本(学校への)の紛失があった場合の弁償する決まりを考え直してほしい。」ということも簡単に話しました。

名和 清文
一宮の小学校で教職に就いている名和清文と言います。本日は、こうした機会を与えてくださってありがとうございます。
実は、私は、教職員労働組合の役員をしています。様々な要求を抱えて、毎年、市の教育委員会との交渉を行っているのですが、その中で、プ−ルに温水シャワ−を設置してもらえたり、教職員の健康診断を充実していただくなど、努力をしていただいて感謝しております。しかし、多くの要求については、その趣旨は理解できるが、最終的には予算の問題で何ともならないという回答がよくあります。そこで、私たちといたしましては、ぜひ、市の最高責任者である市長さんにお話を聞いていただきたいと思っておりましたので、今日はよい機会と思い、喜んで参加させてもらいました。
さて、本題に入りますが、教育予算の増額とその効果的な運用ということで発言させてもらいたいと思います。
ここに、愛知県の各市町村別の学校教育費に関する資料があります。児童および生徒一人あたりの学校教育費を算出したものですが、県下の20万人から40万人の5市で比較してみますと、1997年度の資料では、一番多いのが春日井市で、小学校で一人あたり128,901円。中学校では128,083円となっています。そこで、一宮市はと申しますと、小学校で99,247円で、4位。、中学校では104,704円で3位です。この傾向は、ここ数年変わっておりません。1位の春日井市とは、小学校で3万円近く、中学校でも2万3千円余りの差があります。こうした、他市との比較を見ましても、ぜひ、教育にかけるお金を増やすよう努力していただきたいということを申し上げたいと思います。
次に、教育予算の使い方の問題です。
同じお金を使うにしても、本当に父母や現場の先生方の要求を汲み上げて有効に使っていただきたいということです。
端的な例が、今年から公費負担になった「健康手帳」です。せっかく公費負担になったのですが、私たちにとっては、「なぜ健康手帳なの?」というのが、率直な感想でした。他市の多くは、健康手帳は使っておらず、虫歯だとか視力といった治療が必要なものは、その都度、治療勧告を出しております。そして、身長・体重については、画用紙に1年から6年まで記入して渡しております。それで十分役目を果たすわけですが、なぜ、公費にしたのか分かりませんでした。市教委にお尋ねしたところ、格別どこからか強い要請があったわけでもなし、説明を聞いてもはっきりしないままでした。
また、来年度から、理科ノ−トも公費負担になる予定だそうですが、これについても、ふつうのノ−トでいいという人や決められてしまうとかえって使いにくいという意見もあります。
それよりも、例えば、1年生で使う算数セット、これは2000円以上するものですが、今は父母負担になっています。これを市の備品として購入し、学校に揃えておけば父母の負担は減ります。また、他市では、5年生のキャンプや6年生の修学旅行への補助金を出している自治体もあります。
このように、現在の予算の枠の中でももっと有効な活用の仕方が出来ると考えます。
教育を支えるものとして、お金というものはやはり大事なものです。将来の一宮を背負う子どもたちが少しでも良い条件で教育を受けられるように市として最大限の努力がされることをお願いいたします。
ましてや、みなさんの税金を使うわけですから、そのお金が本当に有効に使われるよう組合と市長さんが直接話し合うなど、ぜひ現場の教師や小中学校へ通う親さんの生の声を聞いていただく機会を持っていただくようお願いいたします。

