こだわりその5は季節の自慢話です
(2000/12/3更新)
2000年10月22〜23日に石川県珠洲市に行って来ました。お宿はさか本です。1996年に泊まったときは12月23日で前日大雨の中を羽咋に泊まり、強風吹きすさび潮の花が飛ぶ輪島の海岸を走って体も冷え切って着いたお宿が純和風なので寒くて充分な防寒着を持っていかなかったのを悔やみました。今回は秋とはいえまだもみじは紅葉しておらず、日中は暖かい時期で、お部屋に手あぶりもあり、お料理も鍋やらすき焼きやらコンロを使う料理だったので、かなり暖かく過ごせました。ニューヨークからの親子連れのお客様もあり”日本人は食事を随分大切なものと考えている”のと”新宿の人ごみ”に驚いたと言っていました。息子さんは仕事で来日2年とかで、かなりの親日派でした。お父さんはちょっと純和風の食事と部屋に閉口しているようでした。
松茸づくしの献立ては夜が松茸、ぐじ(アマダイ)と野菜の水炊き、朧豆腐の湯豆腐、松茸の鋤焼き、蟹、お雑煮でした。翌朝は豪勢で松茸ご飯、松茸の茶碗蒸、野菜の煮合せ、松茸とかぶの味噌漬、有名な囲炉裏で丁寧に焼いた干物でした。
前に行ったときに珠洲焼き資料館の売店で買ったお気に入りの湯呑み茶碗を割ってしまったので、替わりを買おうと出かけると月曜日で休館でした。そこで、隣のホテルに珠洲焼きの窯元のリーフレットが置いてあったので、電話してギャラリーを見せていただくことにしました。珠洲焼きは平安時代から室町時代に栄えていた焼き締めの日常器で戦国時代に絶えてしまったのを昭和50年代に復興させたものです。鉄分を多く含む土を高温で焼いた黒灰色の無釉の焼き物です。
伏見窯はもと庄屋さんのお宅で往時をしのぶ築100年以上の立派なお屋敷でした。元瓦屋さんのお父さんと元編集者の息子さんの二人で蕎麦屋さんの器の製作中でした。別のところで展示会中でお蔵を改装したギャラリーには作品があまりありませんでしたが、お茶をご馳走になって、向付に使えそうな器を譲っていただいて帰ってきました。お庭にはお祭りのお獅子専用の門があり、槙の大木が生えていました。珠洲はもと北前船が廻船したところで、海岸沿いのお家はどこも潮風にさらされて木が白くなっているものの立派なお宅ばかりでした。能登半島は珠洲道路と能登空港が建設中でした。珠洲道路が全線開通すると金沢から1時間半で行けるようになるそうです。
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