
JR飯田線に不思議な無人駅があると言うのを知人から聞いて一度訪ねてみたいと思いながら数ヶ月。道路地図では駅までの道が画いていないので、山の地図に詳しい友人に相談したり、JRの情報に詳しい方が地図や写真を下さったり、大きな書店で25,000分の1の地形図(時又、山田河内の2枚が必要)を手に入れてたりして、準備万端で10月5日に車で行ってきました。駅の名前は"金野(きんの)”と言い、天竜峡から2駅、豊橋寄りの所で、飯田市にあります。上り下り合わせて1日18回しか列車が止まりません。飯田線は天竜川に沿って走っているのですが、金野の駅は支流の米川沿いにあります。駅の周り、駅舎から目が届く範囲には人家が無いので、列車で来た人には人里離れた山の中の駅にしか見えません。知人の証言や駅の"思い出ノート”の記録でも、半日いても乗降客が2〜3人しかいないそうです。車で5分くらいの所に2軒人家がありますが、地形図では泰阜村(やすおかむら)の金野の集落まで2〜3km離れているようです。
金野の駅に行くには飯田インターから国道151号線を川路まで行き、右折して天竜峡駅前を通り、姑射橋(こやばし)で天竜川を渡って大田のT字路で右折し、県道1号線に出ます。どんどん道なりに右回りに行きます。迷った時は右の道を選び、千代方向に進みます。一個所堀廻部落で10時、12時、2時方向に道が分かれているところでは12時方向も2時方向も結果的に同じ道にでます。2時方向に行くと小学校があるそうです。千栄(ちはえ)の部落を過ぎ、急に道が広くなります。米川に架かる千泰大橋(ちたいおおはし)を渡ると泰阜村に入り、金野の集落に出ます。金野駅の道標があり、その後ろに煉瓦色の生活改善センターの建物が見えます。駅方向に進むと諏訪神社があり、”金野の操り人形の頭”の案内があります。そこからは四駆でないと恐いような、対向車とすれ違えない昼なお暗いと言った細い道です。途中せり出した岩の下を通ったり、棚田が見えたり、半鐘があったりして、つづれ折りの道を進むと道の行き止まりが駅になっています。駅には駅舎があるだけで、何もありません。川に降りていく道は草ぼうぼうで通れません。しばらくぶらぶら観察して今度は次の唐笠(からかさ)の駅を見て帰る事にしました。
生活改善センター(金野駅の道標が合ったところ)まで戻り、右折して広い道を進むと4時方向に進入路があり、矢筈川と言う天竜川の支流に沿って右へ進みます。天竜川にかかる長瀞橋(ながとろばし)のたもとに唐笠の駅に降りていく道があります。この駅には大型車の駐車スペースや割烹料理店があり、無人駅でも公衆電話やトイレもありました。ここは天竜川下りの観光地になっていて、風光明媚な所でした。帰りは長瀞橋を渡って、阿智をめざし、153号線で帰りました。
<季節の自慢話に戻る>
