失敗のない手作りバターの作り方
1997年の冬に子供向けの英会話学校のテレビコマーシャルで空き瓶にクリームを入れて振ってバターを作っているのを見ました。その後妹が雑誌の記事で作り方を見た友人に教わり、出来栄えが気に入ったので私にもレシピをファックスで送ってくれました。その後毎週のように手作りしているうちにだんだん作り方のコツが解ってきました。
用意するものは
- 乳脂肪分45%以上の新鮮な生クリーム。表示を良く見て、増粘多糖類やカロチン色素が添加されていないものを選びます。200cc位で作るのが作りやすい。
- 清潔な大き目の空き瓶や円筒形の密閉容器。大きさの目安は生クリームの容量の2倍以上入る大きさ。愛用しているのは500ccの耐熱ガラス製の密閉容器。子供が作る場合はもっと深めで大き目の方がバターミルクなどが飛び散りにくい。例えば、マヨネーズの瓶。
- 固めの細いゴムベラ。
- 容器の口径にあった泡立て器かさいばし数本。泡立て器を使った方が早くできる。
- 出来上がったバターを保存する密閉容器。バターの出来上がりはおおよそ120g。
- バターミルク(分離した水分)を入れるコップ。バターミルクはおおよそ50cc程できる。
- 粒の細かい塩。2つまみ位。アルプスの岩塩がお勧め。(日本やフランスの海の塩はにがり入りで美味しそうな気がするが、粒が粗いので均一に混ざりにくい。)
作り方
- 生クリームを紙パックのまま良く振ります。始めはチャプチャプ音がしますが、5〜10分ほど振っているうちに音が少し鈍く低い音に変ります。
- 紙パックの口を開き中身を空き瓶か密閉容器に注ぎます。パックの底やふちについている固形物がバターの種になるので細いゴムベラで残らずこそげとって、入れます。
- 細身の泡立て器やさいばしで2分くらいグルグルかき混ぜていると水分と乳脂肪分が分離してきます。ここで、泡立て器をやめてゴムベラで押さえるように絞って水分をコップにとります。(バターミルクは牛乳の替わりにスコーンやパンケーキ、チャイやホワイトソースを作るのに使えます。普通の牛乳よりちょっと乳臭い匂いがするので、生クリームと混ぜてアイスクリームを作るとこくのあるジェラート風のものが作れます。)
- 保存性を考えて味見をしながら、程よく塩を加えよく混ぜます。それでも冷蔵庫で保存し早めに食べないと少し残ってしまう蛋白質が酸化してきて匂いが悪くなります。(この酸化の匂いは脂肪のせいだと思っていました。)
乳脂肪分45%と48%のものを試してみましたが、乳脂肪分が高い方が美味しいような気がします。出来上がりの色は生クリームのメーカーによって多少差がありますが、雪印などのバターに比べるとかなり白っぽくなります。トーストに塗って溶かして食べるより、フランスパンなどに冷たいまま塗って食べるほうが気に入っています。 1998年のキャンプでは生クリームと道具を持って行って、できたてバターを御馳走の一つにしました。但し、市販のものより痛みやすいので、クーラーボックスしか無い場合はその場で使い切れる位の量を作る方が無難です。また、知人の子供の夏休みの自由研究の課題として乳脂肪率の差によって違いがあるか、植物性生クリームでもできるか、生クリームと牛乳を半々に混ぜて作るレシピとの違いを研究してもらう事にしました。早起きして工場見学にも行ったそうです。その結果は良質の生クリーム100%で作った方が美味しいそうです。乳蛋白がなるべく残らないようにするのがポイントで、工場ではとぎといって乳蛋白は洗い流してしまうそうです。家庭でも熱湯消毒などをして清潔にした目の細かいさらしの布巾でバターを包んで、流水で洗って絞る方法もあるそうですが、そこまで試してはいません。
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