気軽な玉露の楽しみ方
小笠原流の煎茶をマイペースでお稽古を続けるうち、あっという間に入門以来17年経ってしまいました。と、言っても半分くらいは年1・2回先生の所に伺うだけで、お稽古をお休みしていました。漸く決心して教授の検定を受け今年の初煎会でお手前を披露し門標を頂いてきました。「精進はこれから」と言われて耳が痛いです。小笠原流青峰会のメンバーにも加えて頂いています。
先日はある温泉地のホテルの新人研修で玉露のお手前の講習のお手伝いをしました。玉露を飲むのは始めてと言うのは解りますが、急須や茶托と言っても解らないのには驚きました。知人の話ですと、ある小学校では生徒の家の何割かに急須や土瓶が無いそうです。と、言うことは、ペットボトルのお茶や粉末をお湯に溶かすお茶を飲んでいるのでしょうか?カテキンが健康に良いと言われていることからも、自分の手で美味しいお茶を入れて欲しいと思います。
日本人にとってお茶はほっと くつろげる飲み物ですが、煎茶、ほうじ茶、玄米茶は気楽に飲めても、玉露というと難しい感じがしませんか?正式な入れ方は煎茶教室で習っていただくことにして、
気軽に手抜きで玉露を美味しくいれる方法をご紹介します。

急須に熱いお湯を入れ、急須を温めます。
急須のお湯を湯呑み茶碗に注ぎ分けます。(湯呑み茶碗を温めるのと湯冷ましの代用にしてしまいます。)
急須に茶葉をいれます。カレースプーンで2杯位。
湯温が下がったら(湯気がかすかに立ち、湯呑み茶碗を触ってみて楽に持てる位の温度50℃程度)、そのお湯を急須に注ぎます。
蓋をして1分半〜2分位待ち、充分蒸らします。お湯が少しぬるかった時(湯気がほとんど立たない時)は蒸らし時間を長くします。
2個以上の湯呑みに注ぎ分ける時は一気に1客ずつ注がず、少しずつ2巡するように注ぎ、全てのお茶碗に同じ色(同じ濃さ)のお茶が入るようにします。
一煎目は渋味が無く、とろりとした甘みを味わいます。(お茶の甘みを楽しむため、煎茶席ではお菓子は一煎目と二煎目の間にいただきます。)

二煎目は一煎目より湯温の高いお湯を使うので、急須に直接お湯を注ぎます。(理想としては急須にお湯を注いだ時に柔らかく湯気が立つ程度)
一煎目と同様に1分半位待ちます。(湯温が高い時はやや短め。)
今回も同じ水色になるように2巡して注ぎ分けます。二煎目は渋味を味わいます。急須の中をのぞいてみて茶葉がしっかり開いていれば、蒸らし時間が充分で合った事が分かります。茶葉が充分に開いているのにお茶が薄い時はお湯に対して量が足りなかったからです。
玉露は二煎で茶葉を捨ててしまいます。
湯冷ましがあれば、もっと美味しく入れられます。
一煎目は湯冷ましから、かすかに湯気が立ち上る程度にお湯を冷まします。磁器の湯冷ましが熱くて両手でしっかり持てないようであれば、湯温が高すぎます。
湯呑み茶碗は充分に温め、そのお湯は捨ててしまいます。冬場に外出した人や訪問客にお茶を出す時は特に茶碗をしっかり温めて入れると、温もりが喜ばれます。
二煎目は湯冷ましから、柔らかく湯気が立ち上る程度のお湯を用います。
美味しい茶葉の選び方を教えてくれるサイトのご紹介
静岡県のお茶きんさんのホームページ
福岡県の八女茶のホームページ
<正式に煎茶の入れ方を習いたい方はこちらへ>
小笠原流煎茶道瑞峰庵のホームページ
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