Part1.(1998年4月更新)
1.「どうしてこの紅茶美味しくないんでしょう?」って思ったことありませんか?
美味しい紅茶をいれるポイントは
@良質な茶葉
A新鮮な水
B温度−沸騰と保温
C味覚−違いを感じられる味覚です。
でも、残念なことに紅茶の専門店でもこのポイントがすべて守られてるわけではないのが現状です。例えば
@茶葉の保管が悪くて変質している。(高級ブランドの茶葉を用いている店に多い。特にガラスケースで量り売りをしているところは要注意!)
お茶が濃い割に香りが無く何となく酸っぱいお茶は酸化が進んで古くなった証拠とも言えます。
高級なシーズンティーほど酸化しやすい傾向にあります。中にはそれが高級紅茶の香りと誤解している人すらあります。
Aティーポットを充分温めていないので始めからお湯がぬるくなっている。
葉が多い割に何時まで待ってもお茶が薄い事ってありませんか?。
Bティーコゼーを使っていないので、途中でお湯が冷めてしまった。
Cティーポットに前のお茶の匂いが残っている。
フレーバーティーとストレートティーのポットを使い分けるか、漂白していない。アップルティーの香りがするダージリンが出てきます...。
2.失敗無く美味しくいれるには道具選びから始めましょう。
先ず用意するものは
@お湯を沸かす道具を2つ−A,B(やかん、沸騰ポット、鍋など)
Aはティーポットとカップを暖めるためのお湯を沸かします。
Bは紅茶を入れるためのお湯を沸かします。
A汲みたての水(水道水は浄水して下さい。)湯冷ましは酸素含有量が少ないので向きません。
ミネラルウォーターを使う場合は国産のものか硬度が低いものを使って下さい。
カルシウム分が多かったりするとお茶のタンニン酸と結合して色も良くないし、沈殿がおきます。
B陶器か磁器のティーポット(または日本茶の急須)−中に入っている茶漉しは取り出す。
フレーバーティー(アールグレイ、アップルティーなど)を前回いれた場合は漂白して完全に匂いをとって下さい。
Cティーコゼーとティーマット(またはタオル)
Dティースプーン(お茶の量をはかるのに使います。)できれば0.5g単位で量れる秤が良い。
E紅茶(できれば新しいものを)
Fタイマー(砂時計はお勧めしない)
G茶漉し(大人数分をいれる時は手つきのものが便利です。)
H湯こぼし(ティーポットやカップを温めたお湯を捨てます。)
I内側の白いティーカップ
J砂糖、牛乳(コーヒー用クリームは不可)
K好みの美味しいお菓子(ダイエット中の人は涙を飲みましょう。)
L温度計(デジタル温度計が理想です。)は常に使う必要はないが温度管理は重要なポイント。
- 3.次は下準備です。

○最初にティーポットの容量をはかってみましょう。
@お湯と茶葉の量を決めるためだけではありません。
A大きなポットで少量入れようとするとお湯がどんどん冷めてしまいます。
1〜2杯なら6杯用の大きなポット(1,000〜1,200cc)で1杯分入れたものと、急須(350〜400cc)で入れてみたものとを比べてみてください。
高性能なデジタル温度計があればよく解ります。
B私たちは2杯の時は400ccのポット、4杯の時は400ccのものを2つ使っています。
それ以上の時は海外ブランドのポット(6カップ用。1,200cc程度。洋食器は6客単位が多い)というように何杯いれるかによってポットを使いわけています。
どうしても、大きいけれどおしゃれなポットを使ってお客様にお出ししたい時はカップ数に合った小さいポットでお茶を抽出して、充分に温めておいたおしゃれなポットに茶漉しで濾しながら注ぎ入れてください。
○ポットの形も大切です。
@理想の形は底が丸くてずんぐりしてるもの(急須や土瓶の形と同じです。)
球形に近いほど表面積が小さく冷えにくいわけです。細長い耐熱ガラス製でストレーナーを押しこむタイプのものは一見おしゃれですが冷めやすいので美味しく入りません。
A口が小さいもの。
口が大きいものはお湯がどんどん冷めてしまいます。例えばハーブティー用のVポットなどは口が大きいですよね。温度計でポットの口からお湯の温度変化を測ってみましょう。
B材質はぼってりした陶器とか石器(硬質磁器)の保温性が高いです。
重いけど、ピューターも優れています。耐熱ガラス製サーバーは保温性が低いのでウォーマー(電気ウォーマーとかキャンドルウォーマー)を使うなど入れ方に工夫が必要になってきます。
○ポットのお湯を冷まさないためにはティーコゼーは必需品です。
無ければとりあえず今日のところはタオルでポットをくるみましょう。
○お茶を入れる道具の準備はすみましたか?お茶はお湯を沸かしている場所で入れます。
@台所でお湯を沸かして、やかんを居間に運ぶとその間にお湯はどんどん冷めてしまいます。(温度計で測って見てください。)
Aだから、一歩も動かずに済むようにティーポットはガスレンジの横にティーコゼーと共に準備します。
Bテーブルまでティーポットを運ぶのがイヤなら沸騰ポットとか、電磁調理器、卓上コンロ等を使います。
沸騰ポットの中身は忘れずに汲みたての水に取り替えて下さい。
- 4.先ず普通のセイロン茶から始めましょう。
@先ずやかんA(沸騰ポット、お鍋でもよい)でティーポットとカップを温めるお湯を沸かします。この時の水は湯冷ましでもかまいません。
Aお湯が沸騰したらティーポットにお湯を注ぎティーコゼーをかぶせて充分温めます。
BやかんBでお茶を入れるお湯を沸かします。水は汲みたてのものを使って下さい。
Cティーポットのお湯を捨て、茶葉を入れます。セイロン茶なら400cc(2人分の場合) でティースプーン2杯弱(約5g)です。
Dお湯が沸いたら、ガスレンジの横でティーポットにやかんBのお湯を口元いっぱいまで入れ、すぐにティーコゼーをかぶせる。(先にお湯を入れてからガスの火を消すくらいの気持ちで温度管理をして下さい。)
タイマーで蒸らし時間を2分から2分半にセットする。
(普通ガイドブックでは蒸らし時間は3〜5分になっていますが、お湯の量、お湯の温度、ポットの材質、保温性の条件が全て守られていればセイロン茶の場合2分で充分です。反対にこの時間で美味しく入らないという事は、これらの条件に合っていないと言うこともできます。)
- Eカップのお湯を捨て、茶漉しを使ってお茶を入れます。いくつかのカップに注ぎ分ける時は、すべての カップに同じ濃さのお茶が入るように、少しずつ注ぎ戻って入れます。濃いお茶のカップと薄いお茶のカップができては不公平ですから。
- F好みで牛乳、砂糖を添えて供します。
レモンを入れると入れ方を変えても違いが分かり難いのでおすすめできません。
- 5.味覚を鍛えましょう。
美味しい紅茶を入れるには、紅茶の味わいがわかるようになることが必要です。
では、どうすればいいのでしょうか?
@とりあえず、次のような条件のリーフティーを買ってきて毎日下記の方法で飲んでみましょう。
- セイロン茶にも色々有りますが、最初はウバ、ディンブラまたはセイロンブレンドが良いでしょう。
- 有名メーカーのブレンドもの(リプトン、ブルックボンド、トワイニング、フォーナムメイソン等)
- 日付が新しいもの(賞味期限は大体2年になっています。)
- 1/4ポンド缶(115g前後)で1,000円以上
- フランスのメーカーはダージリンやウバにも僅かにフレーバーを付けていたりするのでお勧めできません。
- イギリスのメーカーのものは日本の水と合わないものがあります。
- 必ずしも値段と味は一致しないので、直輸入のエステートもの(ヴィンテージ、シーズンティー)を試すのは舌ができあがるまで待ちましょう。
- 今回は敢えて推奨の銘柄は挙げませんが、有名メーカーにもおすすめできないものもあるので、選択に迷った方は下記のアドレスまでE-mailでお尋ね下さい。
A毎日ためしていれば1ヶ月後には舌が出来上がってくるはずです。
Bそうしたら、いろいろな茶葉を買ってきて試してみましょう。その内に自分の好みの味に出会えるはずです。
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