Part2.(1998年1月更新)
1.セイロン茶を極めましょう。ウバとディンブラのお話。
Part1では普通のセイロン茶で舌を鍛えるお話をしました。今回はセイロン茶のヴィンテージティーの楽しみ方を代表的なウバとディンブラを中心にしてお話します。
@色々なセイロン茶の特徴
- セイロン茶の代表的な産地には、ウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、ディコヤ、キャンディー等があります。
- セイロン茶には高地産のもの(ハイグロウンティー)と中地産、低地産のもの(ロウグロウンティー)があり、一般的に高地産のものが美味しいと言われています。
- セイロン島の中央山脈を境にして東側のウバと西側のヌワラエリヤ、ディンブラではモンスーンの影響でベストシーズンが異なります。
- ウバはセイロン茶を代表する味でその特徴はその渋味とバラの花のようなふくいくとした甘い香りにあります。ベストシーズンは8〜9月です。
- ディンブラは最も歴史の古い産地で、その特徴は最も紅茶らしい味わいと赤みのかった美しい水色にあります。ストレートでもミルクティーでもアイスティーでも、どのようにしても美味しくいただける素直な紅茶です。ベストシーズンは1〜2月です。
- ヌワラエリヤの特徴はくせの無いマイルドな味わいと明るい水色にあります。
- ベストシーズンのお茶はどの産地でも言えることですが、茶園毎に味が違うばかりでなく、気候の変化により年毎にも味が大きく左右されます。
Aウバの美味しいいれ方(基本的ないれ方はPart1をご覧ください。)
- 充分温めたティーポットに茶葉を入れます。400cc(2人分の場合) でティースプーン2杯(約5g)です。
- お湯が沸いたら、ガスレンジの横でティーポットにやかんのお湯を口元いっぱいまで入れ、すぐにティーコゼーをかぶせます。
- タイマーで蒸らし時間を2分〜2分半にセットします。
- 最高級のウバは水色が薄く緑色がかっていて、カップの周りにいわゆるゴールデンリングが現れます。このようなお茶は見た目(水色)で判断すると渋くなりすぎるので、蒸らし時間を2分以内にします。
- 最高級品を上手にいれると、やや青臭い甘い香りやハッカの香りがし、とろみがでることがあります。
- ウバはタンニンが多いので、濃く入れすぎたものをしばらくおいて冷ましておくと、白く濁ります。これがクリームダウンです。
- ベストシーズンのお茶は8〜9月に収穫され、日本では11月頃販売されます。
Bディンブラの楽しみ方
- 充分温めたティーポットに茶葉を入れます。400cc(2人分の場合) でティースプーン2杯(約5g)です。
- お湯が沸いたら、ガスレンジの横でティーポットにやかんのお湯を口元いっぱいまで入れ、すぐにティーコゼーをかぶせます。
- タイマーで蒸らし時間を2分半にセットします。
- ウバ程渋くなりすぎることはないので、蒸らし時間に神経質になる必要はありません。濃すぎた場合はお湯で少し薄めれば美味しくいただけます。
- ディンブラは味がしっかりしていて癖が少ないので水出しアイスティーに最適です。(詳しいいれ方はPart4でお話します。)
- 最高級品を上手にいれると、花のような非常に甘い香りがし、とろみがでることがあります。
- ベストシーズンは1〜2月です。
Cウバとディンブラの違いがわかるようになれば、Part1で説明したようにあなたの舌は完成しています。
2.アウトドアでチャイ(ロイヤルミルクティー)はいかが?
キャンプやハイキングやクロスカントリースキーの時にもペットボトルや缶入りの紅茶だけではなく、美味しい紅茶を楽しんでみませんか?アウトドアでコンロとコッヘルを使ってティーバッグで、手軽に美味しい紅茶を入れるにはちょっとしたこつがあります。用意するティーバッグの銘柄は問いませんが、アルミパックされているもののほうが携帯に便利ですし、品質も良い場合が多いので、お勧めです。
他の道具は携帯性の高さを優先しても、せめて、カップだけは二重構造の保温タイプを使いましょう。(シェラカップは保温性が低く、プラスティック製のものは容器の匂いが移る場合があります。)
@アウトドアでは標高と気温が味に大きく影響してきます。
- 標高が高いところでは沸点が低くなります。
- その上、コッヘル等ではお湯の温度を保てず、蒸らせません。
- また、外気温も低く風等の影響も出てきます。
- 以上の欠点を補うために、アウトドアでは紅茶を煮出す方法を使います。
- コッヘル等でお湯が沸いた時点で、火を細め、ティーバッグを入れて好みの濃さになるまで蓋をして煮出します。
- 目安としては標高1,000m程度ではティーバッグは普段より多めに使い、弱火にして1〜2分煮出します。
A気温が低いところでは煮出したミルクティーがおすすめです。
- 後からミルクを加える方法でなく、チャイ式に始めからミルクを加えて煮込みます。
- 現在多く市販されている乳脂肪分3.5%の牛乳は水と1:1の割合で薄めて沸かします。
- 乳脂肪分がもっと高い場合は水の割合を少し多くします。反対に乳脂肪分が低い場合は牛乳の割合を少し多くします。
- ティーバッグの量は普段より2倍前後使います。
- 抽出時間も2分以上弱火で煮出します。
- 私たちの好みとしては乳脂肪分の高い牛乳でティーバッグは2倍以上使い、2分程煮出して入れた濃い目のものをお勧めします。
- ティーマサラ(ティースパイス)を加えればチャイの雰囲気が高まります。
- 体も暖まり、冬のアウトドアスポーツの休憩にはぴったりです。
- 使ったコッヘル等はその場で濡れティッシュでぬぐっておくとこびりつきがとれ、後から洗う時に手間が省けます。
Bおまけの情報
標高が1,500m以上のところでは室内でもこの方法で入れた方が美味しくはいります。
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3.日本製のクロテッドクリームをご存知ですか?
最近は雑誌等でも「アフタヌーンティーを楽しむ」と言う特集が増えています。スコーンも身近になってきました。しかし、紅茶専門店でもクロテッドクリーム(clotted cream)はほとんど使われていないようで、替わりにホイップトクリーム(生クリーム)を使っている所が多いようです。
私たちは日経新聞のエッセイで林望先生の中沢クロテッドの紹介記事を読んで、探した所、名古屋の栄の明治屋で見つけました。これが大変おいしくて癖になる味で、とうとう友人まで中沢党にしてしまいました。

クロテッドクリームは乳脂肪分63.0%の濃厚なクリームで生クリームより固く無塩バターより柔らかい感じです。味はついていません。高乳脂肪独特のこくのある味がします。(生クリームのパックの上の方の固形部分の味に似ている。)そのまま食べてもジャムやマーマレードの様な甘いものばかりでなく、トマトソースの様な塩味で味付けしたものに合わせても良く合います。加えてから加熱しない料理にこくをつけるのにも使えます。
日持ちは20日間で、300gで780円位です。生クリームやバター以上に温度変化には弱いようです。 中沢フーズ(株)の連絡先は0120-39-8511です。ファンが増えて地元の小さいスーパーにも置かれるようになるといいなあと思っています。
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