1999年11月21日から24日までリフレッシュ休暇を利用して、山形県をレンタカーで一周してきました。あらかじめ、山形出身の知人に問い合わせたり、山形県の観光案内HPを検索したり、東北の自動車地図も買い、準備万端出かけました。

山形空港に2時過ぎに着きヴィッツを借りました。先ず、天童市を目指し、水車生そばで板蕎麦を注文しました。”量が多いので女の方には普通のお蕎麦の方がよろしいですよ。”と、お店の人が言うとおり、優に3人前くらいの量で、太くて噛み応えのあるおそばです。普段、蕎麦は噛まずに啜りこむものだと思っていましたが、顎が疲れるほど噛まないと食べられません。それから、芭蕉の句で有名な山寺(宝珠山立石寺)の奥の院まで1004段の石段を夕日に追われるように登ってきました。宿は月山山麓西川町出羽屋です。
ここは春の山菜、秋の天然物の茸料理がサライなどでよく紹介されています。珍しい茸やカタクリを始めとする山菜の和え物、天ぷら、芋煮の鍋、茸の炊き込み御飯、果実酒などそれぞれが山盛りで到底食べきれませんでした。ここの売店で六浄豆腐を見つけました。塩でしめた豆腐を乾燥させて、削ったものです。味はゆばに似ています。昔は京の六条で作られていたそうですが、行者がこの地に伝えて、今はここだけに残っているそうです。
翌日は寒河江市で慈恩寺(東北随一の古刹、746年の開基)を見て、村山市のクアハウス碁点(入泉料600円)で暖まりました。そこの売店で醤油屋の隠れ味あけがらしの瓶詰めを見つけました。帰宅して食べてみるとなかなかの珍味です。その後そば街道を抜けて、6番店萱葺き民家の三郎兵衛そばに寄りました。ここの板そばも固いお蕎麦です。太めなので長時間茹でるせいか、新蕎麦の香りが感じられません。その後、山道を次年子を抜け、新庄方面に向かい、大蔵村から酒田方面に方向を変えました。途中雄大な庄内平野に風車が見えました。立川町の風力発電です。
国道をそれて、そばまで行ってみて、大きいのに驚きました。酒田市内は西廻航路の拠点で豊かな土地柄だったせいか、大火に何度もあっているせいか、道路が広く、豊かな感じがしました。土門拳美術館を見てきました。ここの建物は随分モダンな形で池に鴨がたくさんいました。夜は鶴岡市郊外の湯の浜温泉のいこいの村に泊まりました。
3日目は鶴岡市の善宝寺の五重の塔を見て、出羽三山神社を目指して出羽町へ向かいました。軽い気持ちで先ず国宝の五重の塔を見て、長い長い石段を登り、本殿を拝観しました。本殿脇に本数は少ないもののバス停や駐車場があるせいか、途中、着物姿の人や無謀な厚底ブーツのコギャルに出会いました。石段の往復は1時間半かかりました。筋肉痛をやまぶし温泉ゆぽか(入泉料350円)で癒し、朝日村の月山あさひ博物村の大梵字で板蕎麦となめ茸の掛蕎麦を食べました。雪の月山を左手に眺めながら、国道112号を走りぬけ、寒河江市から進路を南に向け、米沢を目指しました。今夜の宿は白布温泉簡保の宿です。
最終日は米沢と言えば見逃せない上杉鷹山公の旧跡を訪ねました。上杉神社は宝物殿など建替え中で中へ入れなかったので、廟所を眺めてきました。米沢市内は何故か蕎麦よりもラーメンの看板が目に付きます。それから、果物のジャムで有名な高畠町に向かいました。JR高畠駅のレストランで数量限定の地粉の手打ち蕎麦を出していると言うので、出かけるとカツカレーやラーメンも出している喫茶店風の店です。
でも、細身で啜りこむことができ、なじみ易いお蕎麦でした。それより驚いたのは改札口の隣が温泉の入り口でした。車にタオルを取りに行き、まほろば温泉高畠町太陽館(入泉料200円)に入りました。設備も新しくお湯もよくお勧めの温泉です。とどめに山形市の庄司屋で更科相盛り板そばを食べました。ここは細くて蕎麦らしい蕎麦で、蕎麦粉の風味もあり、一番美味しく感じました。空港に向かう途中で田園風景の中、国道13号沿いに高層マンションを見つけ、びっくりしました。楽しみにしていた蕎麦三昧は板蕎麦になじめなかったのと、蕎麦打ち体験が出来なかったのが心残りでした。でも、ドライブとしては比較的道が良かったので快適でした。また、全行程507kmでガソリン30リットル、何度も峠越えをしたのに高燃費、外観の割に広い室内空間、どこでもUターンできる小さな回転半径の乗りやすさにヴィッツの人気の一端を見た気がしました。
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