< 表紙へ戻る >
< エンジン点火装置へ戻る >
CDI製作記(仮)

*** CDI製作記(仮) ***


本当は、他の体験記コンテンツと同様の、体験記的なコンテンツにしようと思っているのですが、 取りあえず、製作のために最低限必要な情報をのせたコンテンツを作りました。 後日、完成度を高め、実体験を盛り込んだコンテンツに仕上げようと、思っています。{(仮)の理由} と言う訳で、本論に移ります。 従来方式のCDI点火装置に、回路上の修正を加えた点は、 回路動作原理上の欠点と考えられる事は、 SCRを1点火ごとにOFF状態にもどすため、 電源昇圧部(発振回路部)を過負荷により、発振を停止させ、SCRへの電流供給を絶つ事。 これが、従来方式の欠点と考えられ、 1点火ごとに無理な過負荷停止を行なうと共に、高圧電流の増大を制限し、 一般的にCDIの特徴と思われている様な、( 他方式に比べ、) 高回転域では絶対的存在ではあるが、低回転域では着火時間が短いため劣る。 との評価を受ける様になった原因と考えられます。 この欠点を回路に修正を加えて、除去しました。 と言っても、複雑な回路にしたのでは、リスク増やコスト高の要因となってしまいます。 コンデンサ1個の追加で修正する事に成功しました。 制御コンデンサと名付けましたコンデンサを 昇圧トランスの高圧側に直列に接続する事で、 欠点をなくす事に成功しました。 発振停止をさせないで、SCRをターンオフさせる事が出来る様になりました。 この改良により、従来は制限が有った電源容量の増大も容易に可能になったばかりか、 特殊な部品であった昇圧トランスを特殊な物では無くす事も可能にしました。 本件の目的からも、理論的説明は避けさせて頂くとして、 この原理の確認は行なった事のみ、記させて頂きます。 確認は、発振停止が不可能と考えられる商用電源( AC100v )を用いて、机上実験をし、 満足な結果が得られた事を報告させて頂きます。 この時使用したトランスには、真空管の並4トランス( 230V30mA位 )を使用しました。 ( ベテランの方でご存知の方も居られるとは思いますが、) この実験の結果も連続点火し、回路原理に問題ない事が確認できました。 今回は、昇圧部(DC-ACインバータ部)の回路は、省略させて頂きました。CDI回路図 時間が無かった事も有りますが、何より この回路を参考にして頂ける方の実力を察するに 必要ないとも考えられると共に、制御コンデンサの追加で、汎用性の有るものとなっており 独自に設計されても、問題無いとの自信がある事も、理由の1つです。 製作に当たって、助言を( 経験から ) トランスについてですが、300V位で20Wクラスで十分と思います。 ジャンク店でよく売られている1次側が220Vのものを活用しようと何度かトライしましたが、 意外と、周波数が高くなると(数百Hz以上)昇圧しなくなるものが、多かった事から、 DC-ACコンバータ用のトランスを購入される事をお勧めします。 点火コンデンサの容量は 0.47μF〜2.2μFまでは、増加にともない 能力UPを感じましたが、 2.2μF以上では、それほどUPを感じませんでした。 SCRに 400V0.5Aクラスの物を試用した事があります。 しかし、この時点火開始とともに 砕け飛んでしまったことも、、、 SCRには、600V5Aクラスの物を使用しています。 最後に実車への装着は? これは、一概にメーカー、車種によって異なるので責任持てませんが 他の装置に悪影響を及ぼさないものと仮定すると IGコイルの1次側、電源側に+12V配線、 ポイント,フルトラ側に CDIの点火コンデンサからの配線を ポイント、フルトラ配線と CDIの ポイント接続配線を さらに、アース配線をボデーアースに、配線して CDI本体を雨や熱の影響を受けない位置に固定。すれば、装着は完了。 さらに、 12vリレーを用いて(高圧大容量リレーを使用) CDIとIGコイル−ポイント(フルトラ)間の切り替えが出来るようにすればもう完璧、 万一CDIが不動になっても瞬時に配線を切り替え戻せる。といった安心感もできました。 ・・・実際は1度もそんな事は有りませんでしたが・・・ それより、丁度、ターボが効きだした時のような感じを実感して喜んでいました。・・・ 最後に、ここに 表記しましたCDI点火装置は、特許出願中の物です。 個人的に、製作、使用して頂く分には、製作して頂いた方の責任にはなりますが、 何ら問題はないと考えるばかりか、 1人でも多くの方にそのすばらしさを実感して頂きたいと言う思いで一杯です。 できれば ご意見、ご感想等、特に製作された方は ぜひ、メールで結構ですから お聞かせ下さい。 円高、バブル景気とあまり燃費の事が問題にされなかった前時代に誕生、 発育しようとしたCDI点火装置は、日の目を見ず、横たわった状態、 時は過ぎ、不景気のみならずエコロジーで 燃費の改善が求められる様になった今、 CDIの出番が再来した。と感じています。 GDIを はじめ リーンバーンエンジン(希薄燃焼)の出現にともない、 ますます CDIの要求は高まって来たものと考えています。 自作CDI この研究により、実力、再現性、コストダウン、全てにおいて、 満足しうる成果が得られたと思っております。 ”すべての車の点火装置をCDIにしたい。” と言う夢の実現に向け、残されたただ1点の課題、 大量生産を可能にする。といった課題に現在、取り組み、 それも 解決の目処がついたことを 報告させて頂きます。
トップへ
< 表紙へ戻る >< エンジン点火装置へ戻る >