*** CDI点火装置 製作記 ***

<1> CDI点火装置 製作記 <2> CDI点火装置の構成原理


<1> CDI点火装置 製作記

まだ未完成のコンテンツですが、回路図等のメール問い合わせが多いため掲載致しました。・・ Tory ・・ m (_ _) m 簡単に、安価でCDIを使って頂きたい。そして、多くの方に その良さを知って頂きたい。 営利目的ではないので、完成品の販売は計画しておりません。( 数量に限度がある上、構造を理解した上で使って頂きたく・・・) では、如何にすれば、安価で簡単に、作れるようになるか? まず、開発したCDIは、特殊部品を使わないので安価に製作可能です。 残るは、簡単に、と言った命題。 開発したCDI回路では、簡単に作る上でネックになるのが、電源電圧を高圧電圧に昇圧する”インバータ部”だと思われます。 そこで、インバータ部の製作を種々トライしてみました。(下記コンテンツを参照願います) * 市販されていたインバータ基板を使用して製作した例(CDI2) (CDI2)/(51.8KB) * 現在市販されているインバータ基板(入手可)を使用した例(CDI3) (CDI3)/(**.*KB) * 市販されているインバータキットを使用して製作した例(CDI4) (CDI4)/(**.*KB) * 市販されている小型電源トランスを使用した例(CDI5) (CDI5)/(**.*KB) * トランスを自作したインバータを使用した例(CDI6) (CDI6)/(**.*KB) * 市販されている物( DC12V用蛍光燈ランプ )を使用した例(CDI7) (CDI7)/(**.*KB) 順次、製作確認の上、コンテンツにしてHPに掲載の予定です。 更に、製作したセットでのデータも入手次第掲載の予定です。 どうか、製作、使用に関しての御感想もお聞かせ下さい。 ( 今後の参考にさせて頂きたく ) 過去のコンテンツ類(参考) ”CDI製作記(仮)”として既に掲載していた製作例 (CDI1)/(17.2KB) 又、製作の支援としまして、製作に使用しました部品を送付する事も検討中です。準備が出来次第HP掲載予定。 ( インバータ部を除く 半導体、コンデンサ、抵抗のセットを有料で )


<2> CDI点火装置の構成原理

そもそも、"CDIって何?"、"フルトラより良いの?"と言った疑問にお答えしようと原理の説明を掲載しました。 (1)高圧発生原理の違い 現存する他の点火装置との違いは、IGコイルでの高圧を発生する原理の違いに有り、 (フルトラ、セミトラ、ポイント式等) 他の点火装置では、ほとんどがバッテリー電圧(12〜14V)でIGコイルの1次側に電流を3〜40ms程度流し、 フレミングの法則により磁気が発生し、IGコイルにエネルギーが磁気で保留されます。 点火タイミングとなった時に、通電電流が停止されると、通電電流の発生する磁力の束縛が解かれ、 保留されていた磁気が減少します。この時、磁力線の方向が一定の方向ゆえに、フレミングの法則により 電気が発生し、IGコイルのコイルに電流が流れます。この時、2次コイルには相当な数のコイルが巻かれているので、 点火プラグに火花放電を起こしうる高圧の電流が発生します。 一方、CDI点火装置では、点火用エネルギーをIGコイルに磁気として保留するのではなく、 CDI内の点火用コンデンサに高圧(300〜数百V)の電荷で保留されます。 点火タイミングとなった時に、スイッチング半導体素子のSCRがON状態になると、コンデンサに保留された電荷が、 瞬時に通電します。この時、点火コンデンサのSCRと反対側に直列に接続されているIGコイルの1次側にも電流が 通電され、IGコイルの2次側には巻数比倍の高圧の(点火プラグに火花放電を起こしうる)電流が発生します。 これが、CDI点火装置と他の点火装置の基本的な相違点です。 (2)性能差 既存CDIにおいても @既に認識されている性能差(他の点火装置との)と、Aさらに認識されるべき性能差が存在すると考えます。 @既に認識されている性能差 ( 一般の評価 ) :1点火ごとのエネルギー保留時間が短く、高電圧発生時の立上りが非常に早いため、エンジンの高回転域にも対応しうる。 :高電圧で点火可能なため(?)、かぶりに強い。 ↑ かぶりに強いのは、高圧発生の原理が違うためで、他の点火装置で電圧昇圧中に火花放電電圧未満で漏電してしまうのに対し、 CDI点火装置では最初から火花放電電圧の昇圧が得られることによる。 Aさらに認識されるべき性能差 :カーボン(プラグのよごれ)( 上記と多少ラップしますが ) @のかぶり同様、漏電の原因となり高電圧が必要なプラグの放電を阻害するカーボンの影響が受け難くなります。 :始動性に優れる(寒冷地等のバッテリー電圧降下の影響を受けにくい) 通電電流が少ない為、電圧降下が少ない上、点火必要電圧以上の電圧設定が容易なため、始動性に優れる。 :消費電力が少ない。 他の点火方式に比べ、エネルギー変換ロスが少ない上に、通電電流が少ない。 :着火能力が強く燃焼効率が向上する。 冷寒、回転域にかかわらず、安定した着火火花を飛ばし燃焼効率が向上する。 (3)まとめ 他の点火装置からのCDI点火装置への進化は 高電圧昇圧(発生)部分の進化であって、 従来の点火装置(ポイント→セミトラ→フルトラ)の進化である スイッチング接点(ポイント)部のみの進化とは根本的に異なる。 従って、フルトラ式CDI点火装置はもちろん ポイント式CDI点火装置も存在します。 従来のフルトラ式では十分な改善が得られなかった 高回転域は勿論、始動性、耐かぶり性、耐寒性、燃費まで向上効果が見られる。 トップへ
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